概要

TFMを搭載したOmniScan™ X3フェーズドアレイ探傷器

TFMを搭載したOmniScan™ X3フェーズドアレイ探傷器

微細なHTHA割れの検出と明確化

HTHAを早期に確実に検出することはとても難しいので、検出率を最大化するために複数の探傷法を使用するのが一般的です。伝搬時間回折(TOFD)、集束型フェーズドアレイ(PA)、トータルフォーカシングメソッド(TFM)を、デュアルリニアアレイ™(DLA)プローブとともに使用すると、この用途に特に効果的であることが実証されています。OmniScan™ X3 64探傷器はこれらの手法をもれなくサポートしているほか、小さな欠陥や亀裂先端部が強調される革新的な位相コヒーレンスイメージング(PCI)にも対応しています。OmniScan X3シリーズでは、設定や解析ワークフローを容易にする内蔵ソフトウェアツールも各種ご用意しています。

プローブ

HTHA用の高感度プローブ

高温水素浸食をより早く確実に検出

A28 DLAプローブの画像

溶接部と熱影響部の斜角検査範囲を最大化

A38およびA28デュアルリニアアレイ™斜角プローブ

  • ピッチキャッチ構成の高感度10 MHzデュアルアレイ
  • 小さな素子間ピッチによる溶接部と熱影響部(HAZ)のクリアなTFMイメージングと広角検査範囲
  • 特許取得済みの筐体によってアレイの位置が近づき、プローブの厚さ方向の検査範囲が拡張
  • 専用のウエッジシリーズで、外径4~48インチ、厚さ最大95mm(3.74インチ)のパイプに対応
  • A38 DLAの64素子アレイによって鮮明で深いフォーカシングが可能になり、OmniScan™ X3 64探傷器の能力を完全に引き出せる
  • A28 DLAの32素子アレイはウエッジの設置面積が小さく、溶接部近くへのアクセスと音響結合が容易

母材のHTHAを確実に検出する高速スキャン

0度のREX1デュアルリニアアレイプローブ

  • 10 MHzの64素子デュアルアレイ
  • 最大30mm(1.18インチ)のビーム幅範囲
  • 外径4インチ(101.6mm)のパイプの表面に適合する調整可能な安定化およびカーバイド摩耗保護システム
  • 4mmから95mm(0.16インチから3.74インチ)までの厚さをカバーする一体型ウェッジ
  • エンコーダーまたはスキャナーとの併用で、鮮明なCスキャン画像を提供
REX1 DLAプローブの画像
OmniScan X3フェーズドアレイ探傷器(TFM搭載)の画像

複数の検査法を活用した確実なHTHA検出

HTHA用に最適化されたA31およびA32パルスエコープローブ

  • これらの10MHz 64素子リニアプローブは効率的なTFMおよびPWI検査用に最適化され、高解像度を発揮
  • A31プローブの小さな素子間ピッチは溶接部とHAZの広角検査範囲に対応
  • A32プローブの合計開口幅の広さは高解像度と深いフォーカシングに対応

仕様

製品番号/詳細
アイテムナンバー
周波数(MHz)
素子構成
素子数
ピッチ(mm)
開口幅(mm)
エレベーション(mm)
ルーフアングル(°)
厚さ測定範囲(mm)
10DL32-9.6X5-A28
(FD25ウエッジ)
Q3301742
10
デュアル32
64
0.3
9.6
5
ウエッジにより設定
4–45
10DL32-9.6X5-A28
(FD60ウエッジ)
Q3301742
10
デュアル32
64
0.3
9.6
5
ウエッジにより設定
45–95
10DL64-19.2X5-A38
(FD25ウエッジ)
Q3302412
10
デュアル64
128
0.3
19.2
5
ウエッジにより設定
4–45
10DL64-19.2X5-A38
(FD60ウエッジ)
Q3302412
10
デュアル64
128
0.3
19.2
5
ウエッジにより設定
45–95
10DL64-32X5-1DEG-REX1-PR
Q3301737
10
デュアル64
128
0.5
32
5
1
30–95
10DL64-32X5-5DEG-REX1-PR
Q3301733
10
デュアル64
128
0.5
32
5
5
4–30
10L64-19.84X10-A31
Q3301607
10
リニア
64
0.31
19.84
10
N/A
3–90
10L64-32X10-A32
Q3300429
10
リニア
64
0.5
32
10
N/A
8–110

A38およびA28プローブ用ウエッジ

A38およびA28 DLAプローブ専用の斜角ウエッジシリーズは、溶接部内部および熱影響部の検査に最適化されています。これらのウエッジの角度は、鉄鋼において公称入射角65度で縦波を生成するように設定されています。101.6mm~1,220mm(4インチ~48インチ)のAOD直径ごとに計算されたルーフアングルを備えています。

SA38およびSA28ウエッジは、2種類の焦点深度(FD)で利用でき、4mm~95mm(0.16インチ~3.74インチ)の幅広い厚さをカバーします。これらのウエッジによって、A38プローブの拡張されたフォーカシング機能を最大限に活用できます。

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