全自動顕微鏡システムの利点

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Robert Bellinger

2016年 9月 13日

シームレスな校正、スループットの向上、使いやすさの改善

全自動顕微鏡システムを使用するとどんな利点があるのでしょうか? 当然のご質問です。様々な自動化されたオプションをご覧になっていただき、そのご質問にお答えいたしましょう。

まず、全体的、複合的な利点をご説明します。 すべての構成部品を完全に自動化することで、イメージングソフトウェアによる校正がシームレスに行えるようになります。 フォーカス調整や被写体間の移動はソフトウェアが制御してくれるため、倍率を変えても常に合焦した状態が続きます。 また、被写体間のXYシフトも自動的に行います。 これにより、被写体を切り替えても、常に興味の対象が視野の中心に来ます。 ソフトウェアにより、XYの物理的な位置が自動的に移動されるわけです さらに、イメージング・ソフトウェアにより、選択された画像処理方式や対物レンズを考慮に入れた、ピーク性能の値が設定されます。

このように、多くの画像処理手法が自動化されるため、スループットが増大します。システムの設定もソフトウェアが自動的に行ってくれるため、オペレータのスキルも低くて済むと同時に、シンプルなインターフェースですべての作業がカバーできるのです。 このため、オペレータのスキルが異なっていても、画像や測定の再現性が向上します。 技術者レベルのインターフェースを必要とするオペレータにはアクセス権を付与することで高度な機能にアクセスできるように、また経験の浅いオペレータには簡素化されたインターフェースを使用するように設定することも可能です。

全自動顕微鏡では顕微鏡の制御や通信なども改善され、観察法(明視野、暗視野、微分干渉)、対物レンズの選択、照明条件、絞り制御などの顕微鏡機能をより正確に制御できます。 ソフトウェアまたはハンドスイッチで制御されている、強化された機能の数々は、以下のような利点をもたらします。

自動顕微鏡の構成は次のようになります。

全自動顕微鏡フレーム

電動XYステージには以下の利点があります。

電動Z(フォーカス)には以下の操作上の利点があります。

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Robert Bellinger

Product Applications Manager, Industrial Microscopes

Rob Bellinger is a product applications manager for industrial microscopes at Evident. He has been part of Evident for more than 15 years. He currently provides application support for our industrial microscope systems in the US, Canada, and Latin America.