Near-Infrared Solutions for Multiplexed Confocal Imaging FV3000 Red System
FV3000に730nmまたは785nmのダイオードレーザーと890nmまで明るく検出可能なGaAs PMT検出器を組み合わせることで、近赤外域までの蛍光プローブを使った多重蛍光イメージングが可能になりました。
- 近赤外域までの蛍光プローブを使った多重蛍光イメージング
- 自家蛍光の少ないクリアな画像
- 光毒性の少ない、生細胞イメージング
- 光の吸収や散乱の影響が少なく、明るく高精細な深部観察
近赤外イメージング用ダイオードレーザーLD730/785
- Alexa Fluor 750などの近赤外域のプローブが利用可能となり、クロストークを気にすることなく蛍光プローブ選択の自由度が増します。
- 安定性の高いダイオードレーザーは長寿命で長期にわたりメンテナンスフリーのため取り扱いが簡便です。
近赤外イメージングに対応する蛍光プローブ
レーザー | 蛍光プローブ | λ_Ex (nm) | λ_Em (nm) |
---|---|---|---|
LD730 | ATTO 725 | 727 | 752 |
Cy7 | 743 | 767 | |
ATTO 740 | 743 | 763 | |
DiR | 748 | 780 | |
DyLight 750 | 751 | 772 | |
Alexa Fluor 750 | 752 | 779 | |
LD785 | IRDye 800RS | 767 | 785 |
DyLight 800 | 770 | 795 | |
IRDye 800CW | 778 | 794 | |
Alexa Fluor 790 | 782 | 805 | |
Cy7.5 | 790 | 810 |
近赤外イメージング用GaAs PMT検出器
- GaAs PMT検出器は、890nmまでの近赤外領域で高感度を有しています。可視域で高感度なGaAsP PMT検出器と組み合わせることにより可視から近赤外まで広範囲の多重蛍光イメージングが可能です。
- 電子冷却素子を光電子増倍管の近くへ配置したことで効率良い冷却を実現、光電面から出るサーマルノイズを低減して微弱光領域で高いS/N特性が得られます。
近赤外イメージングに適した高透過率光学系
FV3000のスキャナーの光学系は、銀コーティングを施したスキャンミラーやオリンパス独自の1600コーティングを施したスキャンレンズにより、可視域から近赤外域まで高い透過率を有し、近赤外の蛍光であっても高効率に検出可能です。
シリコーンオイル浸対物レンズによる近赤外域での組織標本の深部イメージング
- 近赤外光は生組織内で散乱が少ないので、近赤外蛍光試薬を利用することにより、深部イメージングが可能です。
- シリコーンオイル浸対物レンズは深部イメージングに最適な対物レンズです。 シリコーンオイルの屈折率(ne≈1.40)は生体組織の屈折率(ne≈1.38)に近く、球面収差が最小限で、生体組織の奥深くで高解像度の観察が可能です。
- 特にUPLSAPO30XIR(NA1.05、WD800μm)は、1600コーティングにより近赤外の透過率が非常に高いため、近赤外深部観察に適しています。
X Line - 高性能対物レンズシリーズによる多重蛍光イメージング
- 近赤外検出チャネルを追加することにより、より自由度の高い多重イメージングが可能です。
- オリンパスのX Line-高性能対物レンズは、400nm〜1000nmで色収差補正がされているため、コローカリゼーション解析で問題とされる色収差を低減します。さらに、より高いNA、優れた画像のフラットネス、UVからNIRまでの高い透過率を備え、多重蛍光イメージングで性能を発揮します。
TruFocus Red – 近赤外イメージング用Zドリフト補正機能
- TruFocus Redは安全なクラス1のIRレーザーを用いて容器底面を検出し焦点位置を特定します。
- TruFocus Redはフォーカス位置を任意のタイミングで検出可能なため、細胞への光毒性を最小限に抑え、細胞の活性を維持したまま安定したタイムラプス画像を取得できます。
詳細については お問い合わせ.