新たな仕組みの導入を目指しながら、効率的な作業を支える
入社を決めた理由
― 顕微鏡の一貫生産に魅力を感じた学生時代、工学部で摩擦について研究をしていました。摩擦面の観察に顕微鏡をよく使用し、ある時、教授から頼まれて顕微鏡で使用する対物レンズを調査していたところ、世界トップクラスの顕微鏡を製造しているのが日本のメーカーであることを知りました。もともとカメラが好きだったこともあり、そこから顕微鏡に深い興味を持つようになりました。
大学3年生のとき、エビデントのインターンシップに参加しました。顕微鏡メーカーの中には、レンズ生産のみを国内で行い、部品はサプライヤーから調達し、組立ては中国といったメーカーが多くあると聞いていました。その中でもエビデントはレンズ研磨から金物加工、めっきや塗装などの表面処理、そして組立てまで一貫生産を行っていて、大きな魅力を感じました。自分が手掛けた製品が完成するまでを見届けたいと考え、入社を決めました。 |
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現在の仕事内容
― 常に多角的な視点を持ち、最適な解を導き出す私が所属する技術部技術1グループは、主に製品に使用される機械部品の工程設計を担当しています。例えば開発から届く部品の図面を読み、この部品は加工が難しそうだから「鋳造した金属を社内で削り出して作ろう」とか、問題なく加工できそうだから「サプライヤーに出そう」といった風に、効率的な生産を検討することに取り組んでいます。中にはどちらの方法でも対応が難しいこともあり、そういった場合は製造現場の技能者含め、複数の人とコミュニケーションを図りながら仕事を進めていきます。色々な方法があるので、常に多角的な視点から、技術的な工夫を凝らしながら最適な解を見つけています。また、部品に不具合が発生した際の原因調査や、再発防止のための対策を考えたり、あるいは不具合を未然に防止するための方法を検討したりといったことも行っています。 |
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仕事でのエピソード
― 自分が手掛けた製品が世の中で活躍コロナ禍明けから、市場調査のため、東京ビッグサイトで開催された日本国際工作機械見本市(JIMTOF)へ足を運びました。会場を回っていたら、自社のブースに顕微鏡が展示されており、多くの人が自社の製品に興味を持ち、商談をしていました。その中には、自分が工程設計に携わった部品を搭載した製品もありました。普段の生活ではなかなか見かけることはありませんが、自分が手掛けた製品が、世の中で役立っていることを知ると、嬉しい気持ちになります。まだユーザー訪問をしたことがないので、実際に顕微鏡が使われている現場も見てみたいと強く思うようになりました。 | |
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エビデントらしさ
― 「難しいけどちょっと試してみるか」エビデントには、どんな高い壁だろうと否定から入る人がほとんどいません。例えば、「さすがにこれは無理だろう」と思うようなことでも、「難しいけどちょっと試してみるか」といった具合で、考えるより先に行動します。そうすると、意外と工夫しながら何とかできてしまうことがあり、そのたびにこの会社のチーム力のすごさを感じます。もちろん、できない場合もありますが、失敗したとしても「挑戦した経験が積み上がった」とポジティブに捉える風土があります。そのおかげか、自分のような若手でも臆することなくどんどん意見を言うことができます。 |
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今後の目標
― 新たな仕組みを導入し、作業者の負担を軽減したいエビデントでは工場内のさまざまな作業を自働化する取り組みが進んでいますが、まだ十分ではありません。日々何百個もの部品を一個一個人の目で検査するというような負担が大きい作業もあるので、それを少しでも軽減できるよう、自働化できる部分を洗い出し、新たな仕組みを検討・導入していきたい。自働化できれば、たとえば土日や夜間も止めずに動かして生産スピードをアップしたり、これまで製造内で余裕がなかった部分に余裕を作り出し、別の新しいところに目を向けられる状況を作り出したりすることができます。一般的に自動検査は導入が難しいと聞きますが、高い壁だからこそ、ぜひエビデントで挑戦してみたいです。
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学生へのメッセージ
「百聞一見」が私の座右の銘ですが、最近続きがあることを知りました。「百見一考」「百考一行」「百行一果」です。曲解ですが、これは見たり聞いたりするよりも「行動が成果の近道」ということかなと。私は大学4年間で、やりたいことに挑戦し、その過程でやりたい仕事ができる今の場所を見つけました。時間のある学生のうちに行動し、ぜひチャンスを掴んでください。 | |
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