アプリケーションノート
導入事例(SGSグループ):金属・CFRP素材の観察
概要
SGSグループは、多種多様な部品や製品の試験、認証におけるリーディングカンパニーです。子会社であるSGSフレセニウス研究所(Institut Fresenius GmbH)では、自動車、航空機、医療技術分野を専門とし、種々の方法を用いて材料や部品の検査を行っています。この研究所は最近、オリンパスのデジタルマイクロスコープDSX510を導入し、試験効率の向上に成功しました。
工業分野の業務フローでは、効率が最優先されます。この原則は、SGS研究所の直近のプロジェクトにおいても顕著でした。そのプロジェクトとは、新型電気自動車BMW i3用炭素繊維強化樹脂(CFRP)の品質管理業務で、この製品はすでに量産されています。
品質は向上:時間は節約
オリンパスのDSX510を導入したことにより、この工程を大きく変えることができました。DSX510は自動貼り合わせ機能を使用することにより、顕微鏡写真作成の時間が約5分にまで大幅に短縮されたのです。多くの場合、顧客から要求される納期は非常に厳しく、これを守るには業務の迅速な遂行が極めて重要ですが、業務を迅速に進められることになり、担当のチームは大喜びしました。また、準備時間が短縮されたことで、担当者は画像の評価という重要な作業に専念することができます。DSX510の導入により、費用面だけではなく品質の向上にも貢献することが証明されました。
オプトデジタルテクノロジー:品質保証における革新
DSX510のマルチプレビュー機能は、さまざまな観察法によるプレビュー画像を一覧表示し、ユーザーはその中から最適な観察法を選択できるため、誰でも簡単に操作できます。観察法を選択すると必要なパラメーターが自動的に設定されるので、手動で調整する必要はありません。また、マクロマップ機能により現在の観察位置が常に画像上に示されているため、画像を拡大、縮小しても、ユーザーは観察位置を見失うことがありません。また、光学式13倍ズーム、デジタル式30倍ズームが高倍率の検査を容易にしています。
自動化されたシステムとその使いやすさのおかげで、基本的に誰でもサンプル交換と撮影をすることができます。材料試験の専門家がやらなければいけないのは、撮影した画像を分析することだけです。これもDSX510を導入したことによる効率向上のメリットであり、特に大量の材料サンプルを日常的に検査する際には、研究所の競争力アップに直結します。
微分干渉観察による完全な画像
顕微鏡写真の納品後、お客様からSGSに、これほど素晴らしくしかも有益な画像はこれまで見たことがないという喜びの電話がありました。DICそれ自体は新しい技術ではありませんが、オリンパスのオプトデジタルテクノロジーによる改良は、これまで見えなかった世界への扉を開きました。またSGSのお客様は、デジタルマイクロスコープの持つ将来性を非常に高く評価しています。SGSは、DSX510を導入したことによって、お客様からの業務依頼の件数が大幅に増加しています。
関連製品
https://main--eds-evident-website--evident-scientific.hlx.live/ja/microscope/dsx/
DSX1000
高度な光学技術とデジタルイメージング技術を融合した、オリンパスのデジタルマイクロスコープDSX1000シリーズ。解析業務スピードの飛躍的向上と充実した精度保証によりをワークフロー革新を実現します。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。