顕微鏡用カラーカメラ
オリンパスは様々なアプリケーション、予算に応じた多様な顕微鏡用デジタルカメラを提供しています。最適なバランスの仕様を選択することは、ニーズに合った適切なカメラを選択する上で重要です。オリンパスの幅広い製品ラインアップは、一般的な生物学研究や教育から、病理学、細胞培養、発生学および創薬研究まで、多様なアプリケーションに対応します。オリンパスの顕微鏡用デジタルカメラは、幅広い画像センサーや画素サイズの選択肢を提供し、蛍光、明視野および赤外線を含む様々な手法での観察を可能にします。
オリンパスは、研究者にとって像が重要であることを理解しています。オリンパスの顕微鏡用デジタルカメラは最先端の光学系、優れたディテール、高速のライブイメージングにより、細部まで見やすく、研究の質の向上に貢献します。
顕微鏡用カラーカメラ
顕微鏡用デジタルカメラ
EP50
インタラクティブな学習を促進する、ワイヤレス対応のEP50顕微鏡用デジタルカメラによって、顕微鏡をワイヤレスイメージングシステムに変えることができます。 フルスタンドアローン機能を備えており、EP50カメラをモバイル、またはPCで制御し、WLAN および HDMI を介してモニターやプロジェクターに画像をストリーミングできます。
- ワイヤレスデータイメージング
- WLANとHDMIの同時ダイレクト出力
- フルスタンドアローン機能搭載
- モバイル、PC、またはスタンドアローンの組み合わせによる、モニター・プロジェクターへの直接ストリーミングで使用するための柔軟なカメラ制御オプション
* 日本では販売しておりません。
顕微鏡用カラーカメラのよくあるご質問
デジタルイメージングとは、どのようなものですか?
デジタル画像とは、どのようなものですか?
デジタルイメージングの利点にはどのようなものがありますか?
顕微鏡観察におけるデジタルイメージングの主な利点は、以下の4つです。
- 半永久的な記録: 画質を損なうことなく、同じデジタル画像のコピーを無限に作成できます。その結果、デジタルイメージングは研究用スライドを保存し、サンプル劣化の問題を解決するのに役立ちます。
- 画像の共有: デジタル画像を遠隔地にいる相手に電子的に送ることができるので、共同プロジェクトのためにスライドを郵送する手間やコストを削減できます。
- 画像の調整: オリンパスの顕微鏡用cellSensイメージングソフトウェアなどの編集プログラムを使用して、デジタル画像を容易に修正し、数回クリックするだけで、コントラスト不良、過度のノイズなどの問題を解決することができます。
- 定量的な解析: デジタルイメージングは定量的な画像解析のためにデータを提供し、新たな情報の収集に役立ちます。例えば、取得データを、データベースにある過去のイメージング結果と比較できます。
どのようにすれば顕微鏡観察でのデジタルイメージングの品質を改善できますか?
顕微鏡画像の品質を改善するには、目的のアプリケーションに対応した性能を備えた適切な光学系とカメラを選択します。
オリンパスでは、お客様が実験に適した対物レンズやカメラを見つけるためのサポートとなるコンテンツをご用意しています。まずは次のブログをご覧ください。適切な顕微鏡対物レンズ選択方法:聞くべき10の質問。
顕微鏡用デジタルカメラで重要視すべき性能は何ですか?
画質に影響する要因はたくさんあります。一般に、カメラの解像度と感度から確認することをおすすめします。感度とは、カメラのセンサーがサンプルからの光をどのくらい検出するかを示します。解像度とは、カメラが取得できるデータの密度です。しかし、前述のように、これらの能力は光学系、システムやアプリケーションに合っているものでなければなりません。
例えば、高解像カメラは、光学系を通じて失われたサンプルの構造情報を復元できないため、低NAの対物レンズには合いません。その理由は、光がカメラの画素ピッチより広く拡散することにあります。この場合、より低解像のカメラのほうが適しています。
また、例えば700~900nmの波長範囲で観察する必要がある場合は、長波長を感知できるカメラを選択することが重要になります。
考慮すべき要因は他にもたくさんありますので、以下のホワイトペーパーを是非ご参照ください。顕微鏡カメラを選ぶためのチェックポイント。
どのカメラセンサーを選べばよいですか?
センサーにはいくつかの種類があり、それぞれに利点と欠点があります。
- CCD は電荷結合素子(Charge Coupled Device)の頭字語です。CCDは半導体チップであり、デジタルカメラでは感光領域がセンサーとして使用されます。CCDセンサーが光を捕捉して電荷に変換することによって機能すると、デジタル画素データが得られ、画像が形成されます。従来、CCDセンサーはライフサイエンスのアプリケーションでは最も一般的でした。しかし、新しいセンサー技術の台頭とともに、この技術は古くなり、徐々に一般的でなくなってきています。
- EM-CCD は電子増倍型電荷結合素子を意味します。EM-CCDはCCDセンサーの1種で、CCD読み出しノイズを上回るよう低光量シグナルを増幅します。従来のCCDでは、通常、超低シグナルレベルはセンサーの読み出しノイズを下回るため、超低光量で高速フレームレート撮影を必要とするアプリケーションにおいてイメージング能力が制限されます。
EM-CCDカメラは弱い光を検出できることで知られているため、低光量カメラと呼ばれます。高感度を特徴としており、超低光量で高速の生物学的現象を撮影するために有用なツールです。 - CMOS は相補型金属酸化膜半導体を意味し、CCD技術に取って代わるものです。CMOSとCCDの大きな違いはシグナル電子の読み出し構造です。
個々の光感知ダイオードの多重読み出し増幅器のおかげで、CMOSは読み出し速度がCCDを大幅に上回ります。高速読み出しの代償はローリングシャッター歪みです。CMOSはすべての画素を同時に取得するのではなく、画像全体を高速でスキャンしてデータを収集するため、露出時間差によって歪みが引き起こされることがあります。
一方、CCDセンサーは入射光子を収集しながら電荷を蓄積することによってこの歪みを回避できるため、すべての画素を同時に読み出すことが可能になります。
従来、CMOSは信号対雑音比がCCDと比較して低かったのですが、現在では高品質のCMOSカメラがたくさんあります。さらに、グローバルシャッターCMOSの導入により、ローリングシャッターによって引き起こされる歪みが解消されました。 - sCMOS は科学的相補型金属酸化膜半導体(scientific complementary metal-oxide semiconductor)の頭字語であり、scientific CMOSと表記されることもあります。sCMOSはCMOSセンサーの1種で、大きな画素サイズと低ノイズ特性を持っています。また、従来のCMOSより高い感度を提供します。冷却CCDセンサーと同様に、通常、sCMOSを冷却して暗電流を最小限に抑え、より高い信号対雑音比を達成します。
sCMOSカメラとEM-CCDカメラの最も大きな違いは、sCMOSカメラでは長時間露光ができないことです。EM-CCDカメラは蛍光シグナルが弱い場合の長時間露光や生物発光イメージングアプリケーションで好まれる一方、sCMOSカメラは様々なイメージング手法を用いて作業できる点で人気があります。
用途に合った最適なデジタルカメラをお選びください。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。