きれいな花粉:2023年10月の人気顕微鏡画像
10月に人気を集めた顕微鏡画像のいくつかは、花粉に関連するものでした。くしゃみの原因となるものがこんなにきれいとは誰も思わないでしょう。植物、ケイソウ、ナマコなどを写した下の人気画像をすべてご覧ください。
この画像に見覚えがあると思った方も中にはいるかも知れません。毎年開催されている光学顕微鏡イメージングコンテストで優勝した素晴らしい画像が手元にあったら、どうしますか?ご覧のとおり、さらに素敵に見せる方法があります。Jan Martinekさんの シロイヌナズナ の画像は、2021年のイメージ・オブ・ザ・イヤーコンテストで最優秀賞を受賞しましたが、この反転加工画像には驚かされました。
「この画像では、花粉管と花粉粒がアニリンブルーで染色され、細胞壁内のカロースに結合しています。紫外(UV)光の下では、黄色みを帯びた蛍光が黒い背景に光ります。色を反転させると、白い背景に対して管が青くなります。」
画像提供と説明:Jan Martinek氏(エビデント・イメージ・オブ・ザ・イヤー2021のグローバル最優秀賞受賞者)。オリンパスAX70顕微鏡で撮影。Janさんの受賞画像の詳細は、こちらのインタビューをご覧ください。
ケイソウの素晴らしいアレンジメントはいつも人気の素材です。このアレンジメントは、下方の Biddulphia sp.と3つの Triceratium sp.から構成され、小さいながら細部がしっかりと写し出されています。
画像提供と説明:@macro__cosmos。オリンパスIX73倒立顕微鏡で撮影。
ハクション!この花粉の見事な画像を見ると、くしゃみが抑えられません。
これは「ヒルガオ科(おそらく Ipomoea)の花の花粉です。中国ではアサガオやトランペットフラワーと呼ばれています。」
画像提供と説明:@macro__cosmos。オリンパスIX73倒立顕微鏡で撮影。
この月の最後には、 SilVIR™ ディテクターを搭載した共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW™ FV4000が発売されました。このマウス小脳の画像は、この画期的なシステムのイメージング能力をはっきりと示しています。緑はNeurofilament-heavy chain(NFH)、赤はミエリン塩基性タンパク質(MBP)、青はglutathione S-transferase pi 1(GSTpi)です。
サンプル提供:Dr. Katherine Given(University of Colorado Anschutz Medical Campus(コロラド州オーロラ)、神経生物学主任研究員)。共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW FV4000で、UPLXAPO10X X Line™ 対物レンズを使用して撮影。
ナマコ属の Polycheira rufescens は、この顕微鏡観察者がよくサンプル採取する日本の相模湾で、潮間帯の岩の下によく生息しています。独特な内部骨格を持ち、皮膚の下にある数千~数百万の微小骨片、つまり小さな石灰質要素から構成されます。
画像提供:@co_micro。オリンパスBH2顕微鏡で撮影。
最後に動画をご紹介します。これは血液の様子をうまく捉えています。
「平均的な成人の体内には、5リットルを超える血液が流れていて、体重の6%~7%を占めます。血液は、生きた人間の体のあらゆる器官、組織、細胞に栄養素と酸素を運びます。血液の約60%を構成する血漿は、主に水分、タンパク質、糖分、脂質を含む液体です。赤血球と白血球、それに血小板が残りの40%を占めます。
血流内で最も多い細胞は赤血球です。赤血球の役目は、ヘモグロビンと呼ばれる特殊なタンパク質を使って、肺から組織に酸素を運ぶことにあります。赤血球には核がないため、ドーナツのような形をしています。このおかげでより多くのヘモグロビン、より多くの酸素を運ぶことができます。毎秒約200万~400万個の赤血球が骨髄で作られて、循環系に放たれます。赤血球は、血液1立方ミリメートルあたり約400万~600万個存在します。
白血球にも重要な役目があります。免疫応答に関与することで、私たちを病原菌から守ってくれます。動画の白血球はおそらくマクロファージで、アメーバのように這って有害物、損傷した細胞、古い細胞を食べます。」
ビデオ提供と説明:Chloé Savard氏。オリンパスBX53顕微鏡で撮影。
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