より小さく、より軽く、よりスマートに: 設計者にさらなる柔軟性を提供するために小型化されたOEMコントロールボックス
半導体製造などの一部のアプリケーションでは、製造プロセスにおいて、高度な検査およびレビューが行われています。最先端の人工知能(AI)を活用した検査システムを構築するために、半導体装置メーカーはコンポーネントユニットを、我々エビデントのような OEM メーカーに依頼しています。どの部品をシステムに組み込むかを選択する際、各コンポーネントの品質、サイズ、柔軟性は、非常に重要です。
長年OEM製品のサプライヤーであるエビデントは、顕微鏡ベースのイメージングシステムを構築する装置・機器の設計者をサポートするために、対物レンズやそのほかの光学部品を幅広く提供しています。これらのコンポーネントは、エンジニアが簡単かつ効率的に高品質な光学検査装置を設計するのに役立ちます。
今回のブログでは、重要なコンポーネントユニットであるコントロールボックスを、どのように小型化したかについてご紹介します。顕微鏡ベースのシステムに、電動投光管や、フォーカスセンシングユニット、照明装置、レボルバーなどの電動コンポーネントユニットが含まれている場合、コントロールボックスはこれらを制御する頭脳部分となり、小さければ小さいほど良いとされています。
コントロールボックスのオプション
当社では、異なる用途に合わせて設計された3種類のコントロールボックスをご提供しています。
- 電動投光管: 落射明視野/暗視野の電動照明装置のみ使用したいお客様には、BXC-CBBをおすすめします。
- 照明装置とオートフォーカス: 電動照明装置とオートフォーカス用のフォーカスセンシングユニットの両方を制御する場合は、BXC-CBE1と BXC-CBBの組み合わせが最適です。
- ミニマル: できるだけシンプルかつ軽量なシステムをご希望のお客様には、電動レボルバー、LED光源、および当社のMIXスライダーを制御できるBXC-CBRMLがおすすめです。
各コントロールボックスは、省スペース性・固定/配置方法の自由度向上にフォーカスして設計されました。
OEM コントロールボックスをどのように小型化したか
省スペース性の観点では、顕微鏡光源のハロゲン光源からLED光源への移行・ACアダプターの使用による電源のスリム化により、同等の機能を持つ前機種のコントロールボックスBX-UCBと比較して、フットプリントで約66%、体積で約91%の削減が実現できました。この省スペース化は後述する固定/配置方法の自由度向上にも寄与しています。
図1. BXC-CBBとBX-UCBのサイズ比較
図2. BXC-CBB + BXC-CBE1と、後ろにあるBX-UCBのサイズ比較
固定/配置方法の自由度向上の観点では、これらのコントロールボックスは、市販のM4ビス4本を使用することで、お客様の装置に壁付け、天井付け問わず固定することができます。また、ファンレス構造であるため、コントロールボックス周囲に排熱スペースを設ける必要はありません。また、BXC-CBBおよびBXC-CBE1を同時に使用する場合は、図4のような市販のスタッドを用いた2段積みや、図4のようなお客様装置壁面への取り付けも可能です。
図3. BXC-CBBとBXC-CBE1を2段積みした状態
図4.BXC-CBBとBXC-CBE1を壁面に取り付けた状態
お客様の装置への組み込みに適した、エビデントの⾼品質な光学コンポーネントについてもっとお知りになりたい⽅は、www.olympus-lifescience.com/oem-components をご覧ください。