ライブセルイメージング シリコーン浸対物レンズ + 共焦点レーザー走査型顕微鏡 FV3000 / 倒立型リサーチ顕微鏡 IXplore

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シリコーン浸対物レンズ

シリコーン浸対物レンズは、生細胞やカルチャー組織スライスのような生体標本と屈折率が近いシリコーンオイルを浸液として光学設計され、高開口数と長作動距離を両立した、3次元ライブイメージングに最適な対物レンズです。シリコーン浸対物レンズを用いれば、ゆがみのない鮮明な3次元画像が取得でき、また37℃観察においてもシリコーンオイルは蒸発しないため、安定したタイムラプス実験環境にも適応します。

livecell_objectives
Effects of Refractive Index Mismatch on Sample Shape

屈折率のミスマッチがサンプルの形状観察に及ぼす影響

正確な3D画像取得のためには、標本と浸液の屈折率がマッチングしていることが重要となります。

60倍対物レンズの明るさ比較

油浸対物レンズは標本表面において最も明るく、シリコーン浸対物レンズは標本の全ての深さにおいて水浸対物レンズより明るく観察することができます。

Comparing the Brightness of 60X Objectives
60X 油浸対物の標本表面明るさを1 として規格化。標本屈折率:ne=1.38
https://adobeassets.evidentscientific.com/content/dam/video/video/library/Live_cell_imaging_of_zygote_division_and_embryogenesis_480.mp4

マウス胚発生過程における長時間3Dライブイメージング(UPLSAPO60XS2)

• 高NA 1.30とW.D. 0.3mmによる3D高精細観察
• 安定したシリコーンオイルによる長時間タイムラプス観察
1細胞期受精卵から胚盤胞期までの約4日間、蛍光標識された核内のメチル化DNA (mCherry-MBD-NLS)を表層から深部まで高精細に長時間で安定した3Dライブイメージングです。

標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:
近畿大学 生物理工学部 遺伝子工学科 発生遺伝子工学研究室 山縣–夫准教授
参照論文: Stem Cell Reports. 2014 Jun 3; 2(6): 910–924.

ライブセルイメージングの詳細はこちら

シロイヌナズナ受精卵の胚発生における長時間ライブイメージング (UPLSAPO30XS)

UPLSAPO30XSは長いW.D. 0.8mm、NA 1.05によって深部・広視野の観察に適した対物レンズです。

初期胚(4細胞期)から後期胚までの胚発生の過程を10分間隔、67時間連続で観察。胚細胞が分裂する方向を変えながら丸い組織を形成する様子や胚柄細胞が縦にのみ分裂し棒状の組織が形成していく様子がわかります。

標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:
名古屋大学 ERATO 東山ライブホロニクスプロジェクト 光技術グループ 栗原 大輔先生
参照論文: Dev Cell. 2015 Jul 27;34(2):242-51. doi: 10.1016/j.devcel.2015.06.008. Epub 2015 Jul 9.

ライブセルイメージングの詳細はこちら

https://adobeassets.evidentscientific.com/content/dam/video/video/library/Live_cell_imaging_of_zygote_division_and_embryogenesis_480.mp4

シリコーン浸対物レンズ セレクションガイド

作動距離
(mm)
倍率
対物レンズ視野数*1
開口数
カバーガラス厚
スプリング
浸液
UPLSAPO100XS
0.2
100X
22
1.35
0.13-0.19
あり
シリコーンオイル
UPLSAPO60XS2
0.3
60X
22
1.30
0.15-0.19
あり
シリコーンオイル
UPLSAPO40XS
0.3
40X
22
1.25
0.13-0.19
あり
シリコーンオイル
UPLSAPO30XS
0.8
30X
22
1.05
0.13-0.19
-
シリコーンオイル

*1 組み合わせ可能な接眼レンズの最大視野数

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*バナー画像:標本制作、画像の取得・提供にご協力賜りました先生
大阪大学 微生物病研究所 山縣 一夫先生、堀 真由子先生、八尾 竜馬先生