アプリケーションノート
紙箱のジッパー部の加工寸法測定
レーザー顕微鏡による微細形状測定
紙箱のジッパー
1. アプリケーション
日ごろ私達が食べている菓子類で、紙製の箱などに包装されている商品は数多く見かけます。その商品には開封エリアにジッパーと呼ばれる切り込み加工が施されていることがよくあります。開け口を起点に引っ張るとその切り込みに沿って簡単に開封し中身を取り出すことができます。そのため開封の際、開封エリアのみが綺麗に破れるようにするためには、その切り込みの深さや角度の管理は重要です。
2. オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTは、共焦点光学系により焦点の合った高さ情報のみを積層させてゆくので、凹みの大きな切り込み箇所でも高精度な3D形状が再現できます。高N.A.の専用対物レンズと405nmの半導体レーザー性能を最大限に引き出す専用光学系により、落ち込んでいる斜面形状も綺麗に取得できます。また光学顕微鏡としての機能も併せ持っているので、3D取り込みと同時にカラー像を取り込むことで切り込み形状にパッケージの色情報を重ね合わせればより視覚的効果も高まります。こうしてLEXTで得られた測定結果は、切断する側の刃の寸法調整にもフィードバックされ、さらに消費者にとって開封しやすく、親しみやすい商品作りに役立ちます。
画像
(1) サンプル1
(2) サンプル 2
(3) サンプル 3
関連製品
LEXT OLS5500
白色干渉計搭載 3D 測定レーザー顕微鏡
- ナノからサブミクロンまでのトレーサブルな高精度測定
- レーザー顕微鏡、白色干渉計、フォーカスバリエーションの3つの機能を1台に搭載
- レーザー顕微鏡および白色干渉計の双方で「正確さ」と「繰り返し性」を保証する世界初*のハイブリッドシステム
- 白色干渉計では、従来のレーザー顕微鏡と比べて最大40倍の測定スループットを実現
- 自社設計の光学技術により、あらゆる表面解析において信頼性の高い測定が可能
- 直感的なインターフェースとスマートなワークフローにより、観察から測定までの一連の業務を効率化
- PRECiV™ソフトウェアによる専門的な解析アプリケーションにも対応可能
*2025年10月時点、当社調べによる
LEXT OLS5100
LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。