アプリケーションノート
シリンダーライナー内壁の形状評価
シリンダーライナー
アプリケーション
シリンダーライナーは、エンジンの燃焼室内で上下運動するピストンが直接接触する、エンジンブロックで一番重要な部品の1つです。ピストンの運動がスムーズになるように、シリンダーラーナーの内壁は潤滑油を常に適量塗られた状態である必要があります。そのため、クロスハッチと呼ばれる潤滑油保持のための溝が形成されています。また、シリンダーの内壁が適切な粗さである事も摺動性確保のためには重要です。そのため、以下の3項目の評価が必要となります。
- クロスハッチの形状
- シリンダーライナーの粗さ
- クロスハッチが交差角の角度
オリンパスのソリューション
オリンパス3D測定レーザー顕微鏡LEXTは、シリンダーライナーの品質管理に必要な微細形状計測を1台で行うことができます。
商品の特徴
- 優れた解像度(平面分解能0.12um)による高精度計測ができます。
- 面による粗さ計測が可能で、より正確なデータの取得が可能です。
- 自動で3Dデータ取得ができるスマートスキャン機能により、測定者によるデータのバラつきを排除します。
- 画像貼り合せ機能により、広い視野を高精度に測定可能です。
画像
シリンダーライナー
レーザー顕微鏡画像(レプリカ)対物レンズ20Xズーム1X
クロスハッチ(レプリカ)形状測定
シリンダーライナー内壁粗さ(レプリカ)測定
クロスハッチ交差角度(レプリカ)測定
関連製品
LEXT OLS5500
白色干渉計搭載 3D 測定レーザー顕微鏡
- ナノからサブミクロンまでのトレーサブルな高精度測定
- レーザー顕微鏡、白色干渉計、フォーカスバリエーションの3つの機能を1台に搭載
- レーザー顕微鏡および白色干渉計の双方で「正確さ」と「繰り返し性」を保証する世界初*のハイブリッドシステム
- 白色干渉計では、従来のレーザー顕微鏡と比べて最大40倍の測定スループットを実現
- 自社設計の光学技術により、あらゆる表面解析において信頼性の高い測定が可能
- 直感的なインターフェースとスマートなワークフローにより、観察から測定までの一連の業務を効率化
- PRECiV™ソフトウェアによる専門的な解析アプリケーションにも対応可能
*2025年10月時点、当社調べによる
LEXT OLS5100
LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。