アプリケーションノート
ピストンリング側面の粗さ評価
ピストンリング
アプリケーション
ピストンリングはピストンに取り付けられて、エンジンの燃焼室の気密性を保つ役割を果たします。シリンダーライナーと直接摺動するため、ピストンリングの側面の粗さは適正である必要があります。適正な粗さであれば、シリンダーライナーとのスムーズな動きが確保でき、また、摩擦による磨耗を最小限に抑えることができます。したがって、この部分の粗さはピストンリングの品質管理上重要となります。しかし、ピストンリングは薄いリング形状をしており、その側面を顕微鏡で検査する場合、冶具で縦方向に固定する必要があります。そうすると、サンプル全体の高さが高くなり顕微鏡のステージに載せると、対物レンズがサンプルにぶつかってしまいます。
冶具に固定されたピストンリング
オリンパスのソリューション
オリンパス3D測定レーザー顕微鏡による粗さ計測。
LEXTはサンプルの高さが最大210mmまで対応できるタイプの本体がラインアップされていて、冶具に固定されたピストンリングをステージに載せても観察測定を行うことができます。
商品の特徴
ピシトンリング側面レーザー顕微鏡画像(対物レンズ50Xズーム1X)
この用途に使用される製品
LEXT OLS5100
LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。