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歯科用インプラント金属部位の表面粗さ測定

背景

口腔内で通常の歯根と同様に固定される歯科用インプラントは、表面に何らかの加工をすることによって適正な粗さを持ち、生体との癒着が進みやすくなりより強固に固定されます。一般的に歯科用インプラントの表面にはブラスト処理、酸処理、酸化処理、機械研磨処理などを組み合わせることによって、微細な凹凸が形成されます。

ブラスト処理は、鋳造物内面の酸化膜を除去し、合着や接着力を向上させる目的で行われるもっとも一般的な方法です。酸処理は、ブラスト処理により発生したブラスト材を洗浄する目的でも使われます。酸化処理は、表面を削るブラスト処理や酸処理とは異なり、チタン表面に酸化チタンを積層することで表面に凹凸を作る方法です。機械研磨処理は、歯科用インプラントが臨床応用され始めた当初から用いられている方法ですが、現在ではネック部のみこの処理を施している事が多いです。さらに表面をフッ素コーティングする事により骨伝導と石灰化がひきおこされ、治癒が早まるといわれています。

理想的な表面粗さは10~1μmと言われており、日本では共焦点レーザー顕微鏡で測定することが、工業標準として求められています。

オリンパスのソリューション

共焦点レーザー顕微鏡LEXTは、より高い分解能とトレーサブルな精度保証で、より正確な粗さ測定結果を提供します。特にネジ溝の粗さ測定には、ピント面からレンズ面までの距離が長い長作動対物レンズを用いることが可能です。

商品の特徴

画像

OLS5000を用いて測定した歯科用インプラントの表面粗さ

この用途に使用される製品

LEXT OLS5500

白色干渉計搭載 3D 測定レーザー顕微鏡

  • ナノからサブミクロンまでのトレーサブルな高精度測定
  • レーザー顕微鏡、白色干渉計、フォーカスバリエーションの3つの機能を1台に搭載
  • レーザー顕微鏡および白色干渉計の双方で「正確さ」と「繰り返し性」を保証する世界初*のハイブリッドシステム
  • 白色干渉計では、従来のレーザー顕微鏡と比べて最大40倍の測定スループットを実現
  • 自社設計の光学技術により、あらゆる表面解析において信頼性の高い測定が可能
  • 直感的なインターフェースとスマートなワークフローにより、観察から測定までの一連の業務を効率化
  • PRECiV™ソフトウェアによる専門的な解析アプリケーションにも対応可能

*2025年10月時点、当社調べによる

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LEXT OLS5100

LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。

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