アプリケーションノート
金属摺動面の表面粗さ測定
背景
駆動する金属部品の動きがスムーズになるかどうかはその表面の摩擦力で決まり、摩擦力は摺動面の表面粗さに大きく影響を受けます。表面の凹凸が大きく粗さの値が大きいと引っ掛かりが多くスムーズには動かず、また鏡面のように粗さが小さい表面では表面同士が密着してしまうことによりスムーズに動かなくなってしまいます。このため、ある一定の表面粗さが求められるのです。
オリンパスのソリューション
非接触表面粗さ計としての機能を併せ持つ3D測定レーザー顕微鏡LEXTでは、これまでの接触式の粗さ測定機とは異なり、面での粗さ測定が可能なので圧倒的に情報量が多くなり、正確な評価が可能です。また、接触式の測定機ではスタイラスの大きさによって認識できなかった複雑な微細凹凸であっても、レーザースポットが凹凸の底部にも届き、測定することが出来ます。
商品の特徴
図1:触針式表面粗さ測定器のスタイラス先端とレーザー顕微鏡のレーザースポット径の比較
画像
図2:OLS5000を用いて測定した表面粗さの3D表示
関連製品
LEXT OLS5500
白色干渉計搭載 3D 測定レーザー顕微鏡
- ナノからサブミクロンまでのトレーサブルな高精度測定
- レーザー顕微鏡、白色干渉計、フォーカスバリエーションの3つの機能を1台に搭載
- レーザー顕微鏡および白色干渉計の双方で「正確さ」と「繰り返し性」を保証する世界初*のハイブリッドシステム
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- 自社設計の光学技術により、あらゆる表面解析において信頼性の高い測定が可能
- 直感的なインターフェースとスマートなワークフローにより、観察から測定までの一連の業務を効率化
- PRECiV™ソフトウェアによる専門的な解析アプリケーションにも対応可能
*2025年10月時点、当社調べによる
LEXT OLS5100
LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。