ライフサイエンスリサーチ用SLIDEVIEW VS200
より詳細に見る力
リサーチスライドスキャナーSLIDEVIEW™ VS200を使えば、データを簡単に分析、共有、アーカイブすることができます。 本システムは、スライド標本の定量解析を行うため、高精細な画像取得ができるように設計されています。スライド標本から得られる情報を最大限に引き出すことができます。
脳研究
AAV-GFPとAAVtdTomatoで標識された皮質視床投射路。
画像データ提供：Hong Wei Dong, MD, PhD, Professor of Neurology, Keck School of Medicine of University of Southern California.
がん・幹細胞研究
扁桃腺CD3（rm）、ImmPRESS Reagent（HRP）Anti-Mouse IgG Immpact DAB（茶色）、AE1/AE3（m）ImmPRESS（AP）（HRP）Anti-Rabbit IgG Immpact Vector Red（赤色）。Hematoxylin QS（青色）による対比染色。
画像データ提供：Vector Labs.
創薬
Dapi、GFP、RFPで染色された膵臓。
画像データ提供：Wenjin Chen, NJ Rutgers Cancer Center.
定量性に優れた高精細な画像
高い解像度とフラットネス
- 高性能対物レンズX Line™を使用し、貼り合わせのアーティファクトやムラのない画像を作成。
- 専用光学系による均一な照明最適な光路による均一な照明。
- 強力なハイパワー高演色LED はハロゲン光源の波長特性スペクトル性能に匹敵する近いため、紫、シアン、ピンクなどの明視野染色を忠実に再現した画像取得が可能です。表現、イメージング、レンダリングが正しく行われます。
- フライアイレンズを搭載し、均一な蛍光照明により明るくムラのない画像を実現。
- オプションの光学セクショニングツールは、特に厚みのあるサンプルの高コントラスト画像を生成します。
さまざまな研究用途に柔軟に対応
さまざまなハードウェアオプションに対応
VS200リサーチスライドスキャナーは、幅広いサイズのスライドガラスや多様な対物レンズ、SILA光学セクショニングツール、オイルディスペンサー、カメラ、ローダー、複数のフィルターセットを備えたLED / レーザー光源に対応した、柔軟性に優れたシステムです。
さまざまな観察法に対応
VS200は明視野、暗視野、偏光、位相差、蛍光の各種観察法に対応しています。また、同一サンプルに複数の観察法を同時に適用することもできます。
柔軟なソフトウェアソリューション
VS200はオフライン解析、ディープラーニング、3Dデコンボリューション、汎用的なファイルフォーマットへのバッチ変換に対応しています。 また、NIS-SQLデータベースを使用したデータ管理や、DICOMフォーマットを使用したラボ情報管理システム（LIMS）との連携も容易です。
研究用スライドスキャン用の簡単操作で強力なワークフロー
- 使いやすいインターフェース：システム設定をカスタマイズ可能な エキスパートモード と、ユーザーに合わせて設定が自動的に最適化される クイックモード から選択。
- 設定の保存・呼び出しにより、繰り返しのワークフローを高速化し、操作を標準化。
- 設定をプロジェクトとして保存し、複数のユーザーで共有可能。
- TruAI™ テクノロジー：画像処理ディープラーニングにより、サンプルの形態的特徴を正確にセグメンテーション可能。
ボケのないコントラストの高い画像
HiLo顕微鏡をベースに、オプションの光学セクショニングツールは、ピンボケを抑えた高コントラストな画像を生成します。SILAハードウェアをSLIDEVIEW VS200システムに追加することで、通常またはTruSight™イメージングで効果的に解像できない厚みのある標本のイメージングに特に適しています。SILAツールは、厚みのある標本のリアルタイムでボケのないスキャンを提供するため、単一システムで広視野イメージングとセクションイメージングの両方を取得することができます。
画像（左から右）：1）広視野観察、2）広視野観察 + TruSightボケ除去、および 3）SILA画像（20X）で撮影した、プラナリアの平虫Schmidtea mediterraneaの全体像と腸管。青色： DAPI。 緑色: 腸管内部細胞。 赤色: 腸管外部細胞。
サンプル提供：Amrutha Palavalli, Department for Tissue Dynamics and Regeneration, Max Planck Institute for Multidisciplinary Sciences, Göttingen, Germany.
TruSight Liveを使用しない場合（左）と3つの全てのチャンネル（DAPI、FITC、およびCY3）にTruSight Liveを使用した場合（右）。
S. mediterraneaをin situハイブリダイゼーションで二重蛍光染色（赤色と緑色）し、DAPIによる対比染色を行い、倍率10倍でスキャンした画像。サンプル提供：Miquel Vila-Farré, Max Planck Institute of Molecular Cell Biology and Genetics.
オンライン蛍光ボケ除去
TruSight Liveボケ除去は、厚みのある標本の焦点面の上下から差し込む拡散光を軽減します。画像データが特殊な2次元デコンボリューションアルゴリズムを用いて再算出されることで、より鮮明でクリアになります。
マルチプレックススキャンモード
複数の蛍光チャンネルを基準画像に合わせ、標本内の複数のターゲットの共発現と空間構成をより深く理解することが可能になります。
Ultivue PD-L1マルチプレックスキットで染色した肺組織をVS200にて20Xで撮影。 DAPI:核染色剤、FITC： CD8、TRITC： CD68、Cy5：PD-L1, Cy7： panCK。
画像データ提供： Ultivue Inc.
左：Cy3蛍光標識された膵島。膵島は染色（赤色）され、赤血球は自家蛍光しています。
右：TruAIテクノロジーに基づく確率マップ検出。 膵島のみが正確に検出されています（緑色）。
画像データ提供：Univ.-Prof. Dr. rer. nat. Simone E. Baltrusch, Institute for Medical Biochemistry and Molecular Biology, Rostock University Medical Center, University of Rostock.
形態的特徴の効率的なセグメンテーション
- TruAIディープラーニングテクノロジーでは、ぼやけたサンプルやサンプルの形態的特徴を正確に識別してスキャン可能で、時間と労力を節約します。
- 膵島などのターゲット領域を正確にセグメント化し、赤血球と区別することができます。
用途に関する詳細はこちら: 膵島のセグメンテーションと解析
使用者コメント
Michel Meijer
技術者、Digital and Computational Pathology Unit
University Medical Center Groningen (UMCG)
「病理部門のスライドスキャン施設では、複数の観察法（明視野、偏光、蛍光）と各種対物レンズ（乾燥系と油浸）を備えたホールスライドスキャナーを探していました。 SLIDEVIEW VS200は、画質を損なうことなく研究目的に沿って使用でき、日々の作業に貢献してくれるホールスライドスキャナーとして、私たちのニーズにぴったりです。」
Amin El-Heliebi
Medical University of Graz, Evident Discovery Center
「私たちのリキッドバイオプシーがん研究では、マルチカラー蛍光染色組織や細胞をイメージング解析します。 これらの標本を観察する上で、7色の蛍光マルチカラー、複数枚のZセクション、および広い領域にわたる高解像度のイメージングが求められます。 SLIDEVIEW VS200スキャナーを使用することで、私たちの研究用途に必要な精度で、詳細なホールスライドイメージングを実現しています。」
Laura Hubbard
HistologiX社、オペレーションズディレクター
「 SLIDEVIEW VS200システムは、HistologiXのデジタルホールスライドスキャン機能に不可欠なものとして導入され、当社の業務効率の向上、マルチプレックスアッセイの開発および定量画像解析サービスの強化に役立っています。管理業務の負担を減らすことで、当社の研究者が、組織解析における専門知識を活かしてクライアントの先端的なバイオメディカル研究を進展するという最も得意とすることに注力できるようになりました。特に、画像の品質には感心しており、クライアントの研究をサポートする上で役立っています。」
