材料組織学向け顕微鏡ソリューション
金属材料の重要性の概要
金属材料は、優れた導電性や機械的性質(引張強度、疲労強度、延性など)を持つことから、最も重要な無機工学材料と見なすことができます。金属材料は熱処理や組成の変化によって調整できるため、機械的性質に関して高い柔軟性も示します。通常、金属材料は、鉄、チタン、アルミニウム、金などの金属元素に、炭素、窒素、酸素などの非金属材料を少量合わせて製造されます。
一般的な金属合金クラスとしては、以下があります。
- ステンレス鋼(316Lなど)
- 医療、自動車、航空宇宙産業で一般的に使用されるチタンベースの合金(Ti-6Al-4Vなど)
- 航空宇宙産業で使用されるニッケルベースの合金(IN718やIN625など)
- 航空宇宙や自動車産業で使用されるアルミニウム合金(AlSi10Mgなど)
材料の微細構造特性
製品が特定の運用条件や環境条件で安全に性能を発揮するには、産業、合金の種類、用途に応じて、特定の機械的特性や微細構造特性が求められます。
金属部品・材料の製造工程前後の品質を確認する微細構造および形態の検査では、一般的に以下の解析方法が実行されています。
- 粒度測定
- フェーズ分析
- 非金属介在物解析
- 気孔率の検査
- 層/コーティング厚さ計測
- 粒子分布解析
- 黒鉛(形態および定量)解析
- デンドライトアームスペーシング測定
材料組織学向け画像解析ソリューション
当社の産業用画像解析ソフトウェアは、材料科学分析を合理化するためにワークフローを導いてきました。段階を踏んだ指示によって、再現性と信頼性の高い検査結果が得られます。さまざまなオプションのマテリアルソリューションを、材料の定量化と評価に特化したワークフローとともに追加できます。これらのソリューションを使用することで、共通の国際規格(ISO、ASTM、JIS、DIN)に準拠した解析を実施できます。金属、セラミックス、コーティング、溶接部、アルミニウム合金、鋳鉄など、さまざまな材料に合ったソリューションを見つけましょう。
すべてのソリューションは、PRECiV™ 2Dイメージング・測定ソフトウェアとStream Enterpriseデータ管理ソフトウェアに実装できます。
https://adobeassets.evidentscientific.com/content/dam/video/videolibrary/videos/PRECiV_1.2_fv.mp4
PRECiV 2Dイメージング・測定ソフトウェア
使いやすさを追求したPRECiVソフトウェアは、顕微鏡制御はもちろん、研究開発や品質管理、検査工程において的確かつ再現可能な2D測定解析を実現します。
Stream Enterpriseデータ管理ソフトウェア
Stream Enterpriseデータ管理ソフトウェアは、画像取得、定量的な計測と画像解析、レポート作成、高度な材料科学検査タスクのあらゆる工程段階について、ワークフローが速く効率的になるようにサポートします。
マテリアルソリューション
材料組織学向け顕微鏡ソリューション
当社は、100年以上にわたり顕微鏡開発に携わってきた、材料科学および産業用顕微鏡の主要メーカーです。画像解析ソフトウェアとともに、材料組織学および材料解析に適した各種顕微鏡を提供しています。
材料組織学アプリケーション
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鋼材中の非金属介在物 |
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鋼の結晶粒度の評価 |
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球状黒鉛鋳鉄品の評価 |
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工業規格の標準図との目視比較評価 |
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Olympus Stream画像解析ソフトウェアによる溶接部の強度の評価 |
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画像解析ソフトウェアを使用して、スローイングパワーまたはプリント基板銅めっきの厚さの均一性を測定 |
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鋳鉄解析 |
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金属・合金における粒度解析 |
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