倒立顕微鏡
倒立顕微鏡は、実験室での細胞分析に欠かすことのできない重要な機器です。倒立顕微鏡は、高度な画像取得技術により、蛍光や明視野の観察法を用いてライフサイエンス研究目的に合った細胞観察を可能にします。
エビデントでは、ルーチン倒立顕微鏡、倒立位相差顕微鏡、倒立蛍光顕微鏡、共焦点および超解像倒立顕微鏡といった幅広いラインアップをご用意しています。正確で精密なイメージングを提供するために設計された、人間工学に基づく数々の顕微鏡からお選びください。
IXplore Inverted Microscope System
IXplore IX85
IXplore™ IX85 プラットフォームは、類を見ないレベルのカスタマイズ性を提供しており、特定の目的に応じたインテリジェントで高性能なイメージングシステムをデザインしたり構築したりすることが可能です。さらに、業界トップクラスの26.5 mmという視野数(FN)に加えて、多数の高度なエンドツーエンドのイメージングおよびワークフロー機能を搭載しており、IXplore™ IX85によりデータ収集時間を大幅に短縮しながら、これまでよりもさらに多くのもを見たり撮影したりすることが可能です。
IXplore IX85 Pro
当社の IXplore™ IX85 Proシステムの基盤である IXplore™ IX85 は、業界トップクラスのFOVと多数の高度なエンドツーエンドのイメージング機能を提供しており、データ収集時間を大幅に短縮しながら、これまでよりもさらに多くのもを見たり撮影したりすることが可能です。IXplore™ IX85 顕微鏡システムで、卓越したスピードと鮮明さ、そして信頼性を体験してください。
IXplore IX85 Live
光毒性や蛍光褪色を最小限に抑えるように設計されたIXplore™ IX85 Live倒立型リサーチ顕微鏡システムは、生細胞や組織の観察を伴う実験に最適化されています。正確な環境制御による細胞活性の維持とシステムの安定性により、がん、幹細胞、脳研究などでのタイムラプスイメージングをサポートします。
- TruFocus™ Z-ドリフトコンペンセーターにより、タイムラプスイメージングにおいてZフォーカス位置を維持
- シリコーンオイル・ゲル浸対物レンズで、サンプルをより深くまで、またこれまでは困難であった構造の真の形に近い観察が可能
IXplore IX85 Spin
IXplore™ IX85 Spinシステムに装備されたスピニングディスク共焦点ユニットは、高速の3D画像取得、広視野、タイムラプス実験における細胞の長期生存を実現します。このシステムを使用すると、深部の高解像、高コントラスト画像を取得する高速3D共焦点イメージングが可能で、厚みのあるサンプルのイメージングに適しています。スピニングディスクは、サンプル励起時の退色や光毒性の抑制にも役立ちます。
- TruFocus™ Zドリフト補正システムが各フレームのフォーカスを維持
- X Line™ 対物レンズにより集光が改善された精密な3D画像
倒立顕微鏡
CrestOptics Confocal Series
- カスタマイズ可能なスピニングディスク共焦点システム
CrestOpticsソリューションは、生細胞イメージング用の柔軟で強力なスピニングディスク共焦点システムです。Evidentの顕微鏡と光学系、および89 Northのレーザーダイオードイルミネーターと組み合わせることで、これらのカスタマイズ可能なシステムは、研究者が生細胞イメージング機能を拡張するための強力なプラットフォームを提供します。
- CICERO:広視野顕微鏡イメージング能力の向上
- X-Light V3:困難な生細胞アプリケーション向けのデュアルカメラ同時イメージング
- NIRを含む柔軟なレーザーラインは、お客様の研究ニーズに対応します
IXplore IX83 TIRF
膜動態、1分子検出、共局在実験向けに設計されたIXplore TIRFシステムは、最大4色の高感度同時マルチカラーTIRF(全反射照明蛍光)イメージングを可能にします。当社のcellTIRFシステムは、高コントラスト、低ノイズ画像に必要な均一のエバネッセント波浸透を可能にする、安定した電動の個別レーザー角度制御を行います。また当社のTIRF対物レンズは、高いSNRとNA、補正環を有し、カバーガラスの厚さと温度に合わせて調整可能です。
- 個別の浸透深度コントロールにより、最大4つのマーカーを正確に共局在化
- 世界最高のNA 1.7*を有する当社のTIRF対物レンズを利用
- Graphical Experiment Manager(GEM)、cellFRAP、U-RTCEにより複雑な実験を直感的に設定
* 2017年7月25日時点。当社調べ。
IXplore IX83 SpinSR
IXplore SpinSRシステムは、ライブセルサンプルの3Dイメージングに最適化された共焦点超解像顕微鏡です。IXplore Spinシステムと同様にスピニングディスクシステムを備え、光毒性と退色を抑えた高速3Dイメージングを行います。ただし、XY方向120nmの超解像画像を取得可能で、広視野、共焦点、超解像をボタン1つで切り替えられます。
- Olympus Super Resolution(OSR)によるXY方向120nmの鮮明な超解像イメージング
- 光毒性や退色を抑えることで、共焦点タイムラプスイメージングにおける細胞の長期生存を実現
- 2台のカメラを同時に使用した高速の2色超解像イメージング
- 開口数(NA)1.5* を有する世界初のプランアポクロマート対物レンズによる超解像イメージング
* 2018年11月時点。当社調べ。
CKX53
CKX53顕微鏡では、ライブセル観察、細胞のサンプリングおよびハンドリング、画像取り込み、蛍光観察などの手順が簡易化され、細胞や組織の培養ワークフローがシンプルになります。一体型の位相差システム、コンパクトで人間工学に基づいた設計、安定した性能によって、シンプルで効率的な細胞観察が可能です。ユニバーサルサンプルホルダーと拡張可能なステージは、さまざまな種類やサイズの細胞培養容器に対応します。
- 事前にセンタリングされた位相差
- インバージョンコントラスト(IVC)観察法による鮮明な3次元表示
- 3段階スライダーによる蛍光観察
- 取り外し可能なコンデンサーにより、最大で高さ190mmのマルチレイヤー組織フラスコを観察可能
リサーチ用倒立顕微鏡のよくあるご質問
倒立顕微鏡は正立顕微鏡と似ていますが、逆さまの構成で部品が配置されているため、「倒立」顕微鏡と呼ばれます。正立顕微鏡では、透過光源やコンデンサーレンズがステージや標本の下にあります。倒立顕微鏡では、コンデンサーレンズや透過光源は標本の上にあり、対物レンズ、蛍光光源、ミラーターレットは標本の下にあります。
倒立顕微鏡の部品配置は、光を上から照射し、像を下から観察するためのものです。そのため、倒立顕微鏡はガラス製フラスコやペトリ皿などの細胞培養容器の底に付着したサンプルの観察に適しています。
前述のように、倒立顕微鏡では、透過光源とコンデンサーレンズがステージの上に下向きに配置され、対物レンズやターレットはステージの下に上向きに配置されています。IXplore™ StandardやIXplore Proシステムなどのオープンフレーム型倒立顕微鏡は、ニーズに応じてシステムの適合やカスタマイズを考えている研究室に最適なソリューションです。TIRF照明やスピニングディスク型共焦点モジュールなどのマルチモーダルソリューションと連動し、柔軟なイメージングオプションを備えています。通常、蛍光イメージングにオープンフレーム型倒立顕微鏡を使用する場合は、室内光からの干渉信号を避けるため、専用の暗室が必要になります。
専用の暗室を用意できない場合は、密閉式のオールインワン倒立蛍光顕微鏡(APEXVIEW™ APX100デジタルイメージングシステムなど)が最良の選択肢です。オールインワン倒立蛍光顕微鏡はボックス型フレームを持つ自動リサーチ顕微鏡で、通常の照明条件によるイメージングが可能です。高度な蛍光システムや共焦点システムの設定にありがちな複雑な手順が自動ワークフローによって軽減され、コンパクトで多用途に対応するこの倒立顕微鏡は、研究室やコアファシリティのほぼどこにでも設置できます。
倒立顕微鏡に関連するビデオ資料
倒立型リサーチ顕微鏡IXploreシリーズ
研究者のニーズに応じて最適なシステムを、倒立顕微鏡IX3をベースにIXploreシリーズとしてラインアップしました。 蛍光ドキュメンテーションからライブセル、共焦点イメージングや超解像まで目的に応じたイメージングシステムをIXploreシリーズよりお選びいただけます。
倒立顕微鏡へのサンプルの設置
このビデオでは、標準の1×3インチスライドを使ってIXplore倒立顕微鏡システムにサンプルを載せる方法を紹介しています。
生細胞イメージング用シリコーンオイル浸対物レンズ
生細胞を観察するとき、適切な対物レンズを使えば鮮明に見ることができます。このビデオでは、細胞や組織観察の際に、シリコーンオイル浸対物レンズで高精度かつ高分解能の画像を得る方法をご覧いただけます。