レーザー走査型顕微鏡法は、ライフサイエンスリサーチおよびマテリアルサイエンスリサーチにおいて、サンプル像を高解像、高コントラストで観察するために使用します。レーザー走査型顕微鏡では、サンプルを詳細にスキャンして光学セクショニングし、正確な3次元像を構築することが可能です。
エビデントのレーザー走査型顕微鏡は、ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける様々な挑戦に対応できるように、幅広いイメージング法に対応しています。高感度と高速性を備えたエビデントのレーザー走査型顕微鏡は、ライブセルイメージング、深部組織観察、正確なサンプルの測定および解析を可能にします。がん研究や発生生物学研究分野の生体サンプルのイメージングをはじめ、半導体や電気自動車バッテリーなどの電子部品の表面粗さ評価や品質検査といった、さまざまなライフサイエンスおよびマテリアルサイエンスのアプリケーションに適した、多様な種類のレーザー顕微鏡ラインアップをご用意しています。
ライフサイエンス向け レーザー顕微鏡
マテリアルサイエンス向けレーザー顕微鏡
LEXT OLS5100
材料解析向けの共焦点レーザー走査型顕微鏡
- サブミクロンレベルでの3D表面形状の測定精度を保証*(当社指定の条件での特性および値)
- 視野全体で収差を低減する高性能光学部品
- 迅速に画像を取得するための高解像画像貼り合わせと高速スキャンスピード
- 使いやすいインターフェースと直感的なソフトウェアで誰どなたでも操作可能
レーザー走査型顕微鏡のよくあるご質問
多光子励起観察は、特にin vivo実験で、厚みのあるサンプルを深部イメージングするための優れた手法です。強度に集束した近赤外レーザー光は、吸収と散乱が少ないため、可視光よりも深く生物組織内に浸透します。イメージングでは、パルスレーザーが通常700~1300nmの波長でサンプル全体を走査して励起させます。多光子励起は本質的に焦点面に集中されることから、光毒性が抑えられます。さらに重要なのは、光学的切片の作成に共焦点ピンホールが必要なく、より多くの光信号(散乱した蛍光光子を含む)を収集できる点です。この結果、厚みのあるサンプルの深部から明るく詳細な3次元画像が作成されます。
オリンパスFVMPE-RS™多光子励起レーザー走査型顕微鏡の詳細をご覧ください。
共焦点顕微鏡法の解像度は、全体的に従来の広視野顕微鏡法より大きく向上しています。レーザー走査型顕微鏡法の解像度は対物レンズの開口数(NA)によって決まるため、高解像画像を得るには高いNAの対物レンズを使用する必要があります。エビデントでは高NAの対物レンズを取りそろえており、中でもX Line™高性能対物レンズは高いNA、画像のフラットネス、色収差により、広い視野全体の画像解像度を向上させています。深部組織イメージングの場合、A Line™シリコーンオイル浸対物レンズでは屈折率が生細胞に近いので、最小限の球面収差で明るく高解像度の3次元イメージングが可能になります。
FVMPE-RS多光子システムを使用した深部観察で解像度を上げる場合、TruResolution™対物レンズに装備されている自動補正環により、正確な焦点位置を保ちながら球面収差が動的に補正されます。ボリューム画像の各断面で自動調整されて、くっきりとした明るい深部3次元画像になります。
画像処理時にボケを排除してクリアで鮮明な高解像画像にするため、当社では共焦点レーザー画像とOlympus Super Resolution(OSR)画像用に、専用のTruSight™ 2次元および3次元デコンボリューションアルゴリズムを開発しました。
レーザー走査型顕微鏡は、予算と用途に応じてシステムに組み込めます。観察対象物が限定される場合は、レーザーの数、検出器、対物レンズの種類を手頃な価格に制限できます。長期的に研究対象の変更や発展があれば、必要なユニットを追加してシステムをアップグレードすることもできます。
当社の共焦点レーザー走査型システムの詳細とお見積りについては、お近くの販売代理店にお問い合わせください。
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TruResolution対物レンズ標本の深部でも高解像の画像取得を可能に
このビデオでは、TruResolution対物レンズが自動球面収差補正により、画像の明るさと解像度を最適化し、深部観察のZスタック画像の各断面で高精細な画像を撮影する様子がご覧いただけます。
がん研究分野におけるFV3000顕微鏡
このビデオでは、公益財団法人がん研究会の三嶋 雄二先生が研究ツールとしての蛍光イメージングについて解説しています。